
「僕らはなんでバイクに乗っているのだろう。
雨には負けるし、風にも負けそうなバイクに。
クルマという快適に移動できる手段があるにも関わらず、
極端に快適だったり極端に苦労させられる降り幅の大きい、
もっとわかりやすく言ってしまうとギャンブル性の大きい、
こんな手段を選んだのはどうしてなのだろう。
その答えのすべてがここにあるはずもないが、
少なくともこの本に登場してくれた単車乗りたちは、
いくつもの何かを乗り越え、自分なりに何かを掴み取り、
そして今もこうして走り続けているのだと思う。
その答えの一端を教えてくれているのだと思う。
自分の走る道は自分で選びたい。
かの燃える闘魂の御大は、そうして道なき道を切り拓いてきた。
単車に乗るなんてそんな大袈裟なことじゃないかもしれないが、
それでも僕らは単車に乗らない人たちより少しだけ多く、
そんな熱い志を持っているんじゃないかと思う。
燃える走魂。
見た目がいいとか悪いとか、お金があるとかないとか、
そんなことよりちょっぴり大切な熱い単車乗り魂。
理由は後から考える。謝って済むなら土下座だってしてやる。
だから、せめて、やっぱり……、走っていたい。
そういう人で、僕らはありたい」
以上が今号の特集の後書きに記した文です(一部修正)。要はすべてのバイク乗りと、バイク乗りの魂を持った人たちへのメッセージ。道楽はそんな想いを発していきたい。そして、バイクの素晴らしさを伝えたい。そして真正面からぶつかっていきたい。2年ぶりに出した道楽にはそんな想いが溢れています。
2014年6月5日発売
※発行から年月が経っているため、多少の擦れ・傷などがある場合がございます。ご了承ください。